HLSの外部アーカイブ機能

アーカイブ機能を使うことで、HLSプレイリストを外部のストレージ (Amazon S3・さくらのオブジェクトストレージ・Google Cloud Storage・Azure Blob Storage)に対して保存できます。 ストレージに保存できるのはアダプティブストリーミングのファイルではなく、指定した単一解像度のプレイリストとその動画セグメントファイルです。

この機能はHLS変換を行うときだけ利用できます。

アーカイブを設定するlink

アーカイブ保存先を設定するにはCreateArchiveDestination APIを利用します。 CreateArchiveDestination APIには保存先のバケットURI(Azure Blob Storageの場合はコンテナURI)と、保存に必要な認証情報を指定します。 Amazon S3・さくらのオブジェクトストレージの場合はAccess Key IDとSecret Access Key、GCSの場合はJSON形式のサービスアカウントの認証情報、Azure Blog Storageの場合はストレージアカウント名とそれに対応したアカウントアクセスキーが必要です。 JSON形式の認証情報はJSONオブジェクトではなく、文字列形式で指定する必要があります。

curl -H "Content-Type: application/json" \
  -H "X-Sora-Target: ImageFlux_20190205.CreateArchiveDestination" \
  -H "Authorization: Bearer ${ACCESS_TOKEN}" \
  -d '{
  "bucket_uri": "gs://<my-bucket-name>",
  "gcp_credential_json": "{...}",
}' https://live-api.imageflux.jp/

アーカイブのイベントWebhook通知link

アーカイブの保存が完了した場合、イベントWebhook通知が送られます。

ファイルが作成された場合

イベントWebhook通知はファイルがストレージ上に作成されるたび通知されます。 動画の再生に必要なプレイリストが作成された場合、 file_type パラメータが m3u8 になります。

{
  "channel_id": "<channel_id>",
  "type": "imageflux.archive_created",
  "data": {
    "dest_uri": "<dest_uri>",
    "file_path": "<file_path>",
    "size": "<size>",
    "file_type": "<file_type>"
  }
}
  • channel_id
    • チャンネルのID
  • type
    • imageflux.archive_created
  • data
    • dest_uri
      • アーカイブされたファイルの保存先URI
    • file_path
      • 指定されたバケットURI以下のファイルパス
    • size
      • ファイルサイズ
    • file_type
      • 動画セグメントが保存された場合: ts
      • M3U8プレイリストが保存された場合: m3u8

ファイルの保存に失敗した場合

ファイルの保存に失敗した場合、以下のイベントWebhookが通知されます。

{
  "channel_id": "<channel_id>",
  "type": "imageflux.archive_failed",
  "data": {
    "dest_uri": "<dest_uri>",
    "file_path": "<file_path>",
    "absolute_url": "<absolute_url>"
  }
}
  • channel_id
    • チャンネルのID
  • type
    • imageflux.archive_failed
  • data
    • dest_uri
      • アーカイブされたファイルの保存先URI
    • file_path
      • 指定されたバケットURI以下のファイルパス
    • absolute_url
      • アーカイブに失敗したファイルを取得できるURL(通知から10分間のみ有効/配信中に限る)